横浜トリエンナーレに行ってきました

2008年11月11日/ 探検レポート

横浜トリエンナーレに行ってきました

3年に1回行われ、今年で第3回目の現代アートの祭典、横浜トリエンナーレに初めて行ってきました。
横浜の新港ピアや赤レンガ倉庫、郵便局など、横浜の沿岸の7つのエリアが展示会場になっていて世界中から70名ほどの作家の作品が集められていました。
テーマは「TIME CREVASSE(時間の裂け目)」
全体を通して映像や音楽を利用した作品が多くあり、オノヨーコなどのパフォーマンス作品も映像で公開されていて雑誌などによると日本最大級の現代アートの国際展とも紹介されているようです。
これは調査しておかなければ!世間が認めている最新のアートとは何ぞや!
と以前から楽しみにしていたこともあり、期待に胸をはずませ向かいました。

ところが、さすがに難しい現代アート
もともと、抽象画や現代的なアートをあまり理解できない私ですから、わからないなりに楽しんで、素材や見せ方の面白さなどを発見できればいいなと気楽に思っていたんですが、一緒に行った芸大生の妹は、作者の意図やどうしてこうなったのか、アートはどこに向かっていくの?と深く考えこんで思い悩んでいるようでした。
確かに説明が少ないというのもありましたが、見るからに不快で理解しがたい作品もいくつかありました。特に郵便局で展示されていた作品が印象的で注意書きと入場制限があり、十字架に貼り付けられ「いけにえ」をイメージさせ、人によっては吐き気をもよおすかもしれないくらい刺激的な映像作品、それから最初から最後まで見たわけではないですが、ヒールを履いた半裸の女性がブリッジをしながら小便をする映像。海外のアーティストの作品でしたがこれが現代アートを代表し、評価されるものだとしたら「アートって何だぁー」やっぱり一般市民にはわからないのか、若干嫌気もさしました。もちろんそんな作品ばかりだったわけではないですが、シュールなものが多かったですね。

大半の作品が撮影が可能だったのでいくつか紹介します。
↓クリックで拡大
横浜トリエンナーレに行ってきましたミランダジュライ「廊下」
狭い通路で左右の壁からメッセージが現れて「小説」を歩きながら体験するようなインスタレーション。「わくわくもしますが、つまらないような気もします。でも歩き続けてください。」など、自分の気持ちを察するようなメッセージだと「あれっ」と思います。個人的に気に入った作品です。


横浜トリエンナーレに行ってきましたポール・チャン「6番目の光」
雲のようなもの、飛行物体のようなもの、ボーフラのような動きをするもの、いろいろな正体不明の黒い影が映像で浮かび上がった窓の向こうをゆっくり通りすぎます。ストーリーはわかりませんが幻想的な空間になっていました。


横浜トリエンナーレに行ってきましたマイク・ケリー「キャンドル・ライティング・セレモニー」

何かの儀式のような暗い作品かと思いましたが、途中から突然、POPになる作品でした。


横浜トリエンナーレに行ってきましたロドニー・グラハム「銅鑼にポテトを投げ当てる」
ひたすら、ポテトを投げてドラを鳴らす映像。映像の他、ポテトシリーズの作品が何点かありました。これは60年代くらいの作品らしいです。


横浜トリエンナーレに行ってきました
ヘルマン・ニッチェ「牛の臓物を人間の身体に塗りたくる」
最初に紹介した多くの方が衝撃を受けたと思われる作品。映像作品とともに、撮影に使われた十字架や、血やインクのついた台が展示されていました。


何はともあれ、アートについて考えてみたり、どうでもよくなったり刺激があったのは確実でした。
そして終始、思い詰めていた妹が帰りにぽつりと
「自己満足で終わりすぎじゃない?わからせる努力も必要やと思う。」とコメント、
ほほー、なるほど。わからないから、興味を持つ人が減ってしまうのかな。妙に納得してしまいました。
アートって何なんでしょうね。

興味のある方横浜トリエンナーレは11/30まで開催中です。
HPはコチラ⇒http://yokohamatriennale.jp/

うっでぃ


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Posted by からほりスタッフ at 11:52│Comments(0)
 
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